頭が悪くなった話

昔の自分と比べて、頭が悪くなったと思う。思考の速度、深度、正確度、頻度、どれも落ちた。

原因は分かっていて、私自ら頭を悪くしようと努めていたのである。「ま、いいか」を口癖にし、「一人反省会」をやめ、課題作りにも根を詰めないようにした。計算は計算機でするようにし、睡眠を削る考え事をやめるよう気をつけてきた。

つまり、この試み自体はうまくいったのだ。

なぜそんなことをしてたのかというと、「もっと図太く適当に、色々考えなくなれば、生きるのが楽になるかなあ」と思ったからである。そして頭を悪くして、実際に生きるのは楽になった。前に比べれば、他人の顔色が気にならなくなった。

それは良かったのだが、副作用が出た。作品を作るとき、あんまり深い所まで考えられなくなったのだ。

考えずに作るということは、魂が入ってないということで、最近の作品には基本的にあまり納得いかない。

考えないもんだから、「これは皆は気づかないだろうけど、隠し味的に入れよう」とか「実はこの描き方には○○という隠れた意味があるんだ」とかいう発想が出ない。自分だけの作品だぜ、とニヤリとする要素が入れられない。こうなると、作っていてもあまりワクワクせず、テンションが上がらないのだ。

生きるのが楽なのはいいが、作品に影響が出るのは困ったことだ。

ひょっとすると、他人の作品を見てもあまり楽しくないのにも、この変化が関わっているかもしれない。

それから、このブログを以前から読んでくれている人は、更新頻度が落ちたことにも気付くかもしれない。学校があるからとはいえ、月1あるかどうかというローペースだ。つまり、そっちの愉しみもだんだん忘れてきている。

「楽」と「楽しい」は、被るところもあったが、相反するところもあったのである。

じゃあ、どうするか?

できるかどうかは別として、理想は「生きるのが楽だし、良い作品も作れる」だろう。とりあえず、ここを目指して頭を調整してみようと思う。

この「まあ、できるか分からんが、とりあえずやっとこ」という発想は、バカ化の賜物といえる。

頭を調整する。何をするかというと、また考え事を少し増やしたり、作品作りの時にあと一歩踏み込んで考えてみる。「あと一歩」の積み重ねで、ちょっとずつ戻していく作戦だ。

頭を悪くするのは「やめる勇気」が必要だったが、今度は「一歩増やす根性」が必要だ。大変だろうが、また新しい世界を見てみたいので、ぼちぼちやろうと思う。

2/7追記

頭を鍛えるためには、考え事をしたりするよりまず音読や単純計算をする方が効果的だと気付きました。

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